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「きょうは詩人 21」(編集発行/長嶋南子)

リズムに引き込まれたのは万亀佳子さんの詩「夜」。
はじめはなんだかよくわからなかったのです。
コーヒーピーってなんだろ??と思っていて、どうやらコーヒー豆風の固いお菓子みたい。
それを本を読みながら口元へ。

コーヒーピーは左の奥歯でがっちり噛み砕かれる
硬い、甘い、ほろ苦い
(略)
左の奥歯ががっちりと
硬い、甘い、ほろ苦い
(引用)


読み進めると
だんだん右の奥歯は硬い物が噛めないことがわかっていきます。
右の奥歯と硬いと本が混じっていく夜を過ごすのです。おもしろい!
この方の詩をもっと読みたいと思いました。
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「きょうは詩人20」(編集発行/長嶋南子)

初めて拝見する詩誌。控え目な色使いがいいです。表紙の絵はニコ・ピロスマニ。知らない画家です。
苅田日出美さんの詩「階段を昇り降りする裸体」は検査の様子がユーモアを交えて書かれています。

若い医師に診てもらう日なので
念入りに化粧する (引用)


なのに、MRIの検査では裸の体まで写っていた、というもの。たしかに検査(特に健康診査の類)は、日常と非日常が混ざっていて滑稽な感じのする時がありますね。

プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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