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「独合点 第110号」(金井雄二個人詩誌)

表紙の版画は金井さんのお作でしょうか。素朴で丸みがあって素敵です。今回はゲストの和田まさ子さんの作品のウサギかしら。
その和田まさ子さんの詩「皿」。お皿を洗う人も洗われるお皿も「わたし」のようです。家事を黙々とこなしていると、家具や物から何か言われているような気になる時がたまにあります。その時の心境を思い出しました。

今朝はスクランブルエッグとトマトをのせられた。
脂っこいものは苦手だ。
ねっとりした感じが肌にはりついていやだから。
例えば酢豚なんかの日は最悪だ
自分で自分がいやになる。
今朝のメニューは許せる。(抜粋)
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「独合点 第109号」(金井雄二個人詩誌)

金井雄二さんの個人詩誌。金井さんの作品は昔から「59(ゴクウ)」という詩誌でよく読んでいました。109号かぁすごいなあ。
詩「階段の満月」。階段の前を行く女の人のおしりが満月で、ユミコさんを思い出すというところ、「ぼく」はユミコさんをよほど好きだったんだなあ~なんて思いました。「服装も地味だし」のところで大好きを確信しました。ふふ。

階段を上っていると
目の前に
ふんわりとまあるいお尻がある
雲から抜けだした
満月のお尻    (抜粋)

プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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