「交野が原 71号」(編集発行/金堀則夫)
海埜今日子さんの詩「遺跡と密林」。前にも書きましたが、この作者の詩は字を細かく追わなくてもイメージが現われてきます。今回は密林の欝蒼とした緑のイメージ。
ふるいなまえをあいさつにする
わたしをよばれ
うっそうと
どうしてここにふるのだろう
ちいさなジャングル
ちへいめがけて
もどっておいで(抜粋)
ふるいなまえをあいさつにする
わたしをよばれ
うっそうと
どうしてここにふるのだろう
ちいさなジャングル
ちへいめがけて
もどっておいで(抜粋)
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「交野が原 69号」(編集発行/金堀則夫)
北原千代さんの作品「塔」。この作品はどきっとさせられました。描写と体感が重なった肉感的な表現の上に広がる先生と奥さんとわたしの人間模様。出てくる単語が脈絡ないようでしっかりつながっているので読み手の意識を逃さず、これから起こる出来事を予感させていく。そんな技を感じました。
ここは月の通る道
天窓は八角形
くびもとや腹の横皴から 蘭のにおいをふりまき
奥さんは ゆったり 紅茶を飲んだ
先生が水をたくさんあげたから 蘭はふくらんでいる
迷い込んだ 名もない鳥を もてあます眼とくちびる
先生をおもいながら わたしは一顆のレモンを産み
テーブルの上に置いた (一部抜粋)
ここは月の通る道
天窓は八角形
くびもとや腹の横皴から 蘭のにおいをふりまき
奥さんは ゆったり 紅茶を飲んだ
先生が水をたくさんあげたから 蘭はふくらんでいる
迷い込んだ 名もない鳥を もてあます眼とくちびる
先生をおもいながら わたしは一顆のレモンを産み
テーブルの上に置いた (一部抜粋)
「交野が原 第64号」
「交野が原 第64号」(編集発行/金堀則夫 交野が原発行所)
あちらこちらで目にするお名前の方がたくさん書かれていて興味深く読みました。大橋政人さんの詩「お酒の呑み方」はほっこりする作品です。田中國男さんの詩「木を見る物語Ⅱ」の冒頭「木は立っているのではない/座っているのである」にびっくりしました。
あちらこちらで目にするお名前の方がたくさん書かれていて興味深く読みました。大橋政人さんの詩「お酒の呑み方」はほっこりする作品です。田中國男さんの詩「木を見る物語Ⅱ」の冒頭「木は立っているのではない/座っているのである」にびっくりしました。
プロフィール
name:
山村由紀
HP:
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
(2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
(2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
(2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
ご感想などは下記のミニレターで
送っていただけるとありがたいです。↓
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詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
(2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
(2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
(2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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