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「解纜147号」(発行所/解纜社)

鹿児島の西田義篤さんが中心の詩誌。
西田義篤さんの作品「海景」は6ページにわたる作品です。どちらかというと短い作品が好きなのですが、この作品の作者とともに歩き、情景をみずみずしく感じることができる時間の流れに惹かれました。ちちとははの墓参りの後の海辺の散策。人はなぜか海辺に行くと拾えるものがないか探してしまう、そんなささやかな習性を軸に現在から過去を交互に行き来しています。

なつかしい人がつぎつぎにやってきて
私を覗きこみ
無言のまま消えていく
みんな早々と亡くなっていった人ばかりだ
見知らぬ顔もあったが
多分私が忘れているのだろう
まぼろしから覚めた私は渚を歩いていく
めぼしい物はみつからないとわかっていても
歩かずにはいられない
  (一部抜粋)
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プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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