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「交野が原 69号」(編集発行/金堀則夫)

北原千代さんの作品「塔」。この作品はどきっとさせられました。描写と体感が重なった肉感的な表現の上に広がる先生と奥さんとわたしの人間模様。出てくる単語が脈絡ないようでしっかりつながっているので読み手の意識を逃さず、これから起こる出来事を予感させていく。そんな技を感じました。

ここは月の通る道
天窓は八角形

くびもとや腹の横皴から 蘭のにおいをふりまき
奥さんは ゆったり 紅茶を飲んだ
先生が水をたくさんあげたから 蘭はふくらんでいる

迷い込んだ 名もない鳥を もてあます眼とくちびる

先生をおもいながら わたしは一顆のレモンを産み
テーブルの上に置いた
                  (一部抜粋)

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プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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