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「橄欖 第88号」

「橄欖 第88号」(編集発行/日原正彦)

今井好子さんの詩「祖母の買い物かご」は、買い物かごにまつわる過去と、水屋に今も残されている買い物かごを交差させた作品です。手をかけたあとの「わいわいがやがや」は買い物かごから過去に沈んだ人々が再び活気を取り戻したのだと思いました。
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「橄欖 第82号」

「橄欖 第82号」(編集発行/日原正彦)

日原正彦さんの詩「風」に普遍的な流れを感じました。エッセイを読むと、どうやら定年を迎えられ、散歩をされることが増えたようす。その一瞬の光景を書かれたのかなと思います。一部引用します。「無言でもない/無言でないものでもない/無言でないものの 際//無言の 端/を 徐々に濃くなってゆく光/を 徐々に淡くなってゆく陰/を//午後二時の ぶらんこの板の 影が/なぞる砂のねむり」。今井好子さんのエッセイもおもしろかったー。へえーって感じ。読んだあと少し考えて、うん、わたしもたぶん年をとったらこの話に出てくる高齢者と同じようだな、おかずにお醤油をたっぷりかけて「ここの食事は味付けが濃い!」って周りに話してそうだな~と思いました。

「橄欖 第81号」

「橄欖 第81号」(編集発行/日原正彦)

伊藤芳博さんのエッセイに、長距離選手のことが書かれてありました。わたしもまったく共感です。福士選手のマラソン出場はただの準備不足だっただけで、周囲が美談にしていて驚きました。わたしも学生時代陸上をしていたこともあって(といっても長距離は全然ダメで……練習がしんどくって……200メートル走と走り幅跳びをメインにしていました)、陸上競技にはちょっとうるさいです。

「橄欖 第79号」

「橄欖 第79号」(編集発行/日原正彦)

大西美千代さんの詩「駅」。これは戦争のことを書いたのだろうか。それとももっと個人的な痛みなのだろうか。作者に尋ねてみたい気もするのですが、それは読み手にまかされているのでしょう。そんなことは別にして、その場の息遣いが伝わる、気になる作品です。
「橄欖者」というコーナーの日原さんのエッセイは興味深かったです!「すぐれている詩」と評価される詩と「好きなタイプの詩」はどう違うのかという内容で、なるほどなーと思いました。詩誌流布をはじめてよく考えることです。

「橄欖 第78号」

「橄欖 第78号」(編集発行/日原正彦)

伊藤芳博さんの詩「仕事」。父親の意外な一面は子どもにとって好奇心と不安をかきたてます。
早矢仕典子さんのエッセイ[柿の「虫いろみ」]。わたしも青山二郎が好きなのでおもしろかった!

プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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