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「詩創 第24号」

「詩創 第24号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

ついに!詩誌がホチキス止めから糊綴じになっている!発行毎に頁数が増えるのでどうなるんだろうと思っていました。
内容も充実しているし、エネルギーを感じます。
徳重敏寛さんの作品「ボンタンと無量の元気」も詩誌を代表するかのようにエネルギーに溢れています。
 

緑、緑、緑の葉っぱの間から
ちらと顔を覗かせていた
ボンタン!

     (「ボンタンと無量の元気」一部抜粋)

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「詩創 第23号」

「詩創 第23号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

そうですよね、病院の大部屋の人間関係というのは、苦しい時期をともに過す仲間のようであり、でも抱えているものはみな微妙に違っているので深くかかわるのは難しい微妙な関係ですね。ということを桐木平十詩子さんの詩「病院の一室で」を読んで思い出しました。
 

事細かな生活の指示が
メールや携帯電話でそれぞれの家庭に飛んでゆく

外界から閉ざされた四角い病室の一室で
皆仲良くなったようで
どこか 孤独
毛布をかぶり それぞれの夢を見ている

         (「病院の一室で」一部抜粋)
 

「詩創 第11・12号」

「詩創 第11・12号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

茂山忠茂さんの詩「パパイア」。芽吹いたパパイアと妻の喜び、また冬に耐えられなかったパパイアの枯れていく描写が印象に残りました。野村昭也さんの詩「少年の日の恋」。一生をかけての恋をするというのはこういうことなのかなと思わされました。

「詩創 第10号」

「詩創 第10号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

桐木平十詩子さんの詩「ちゅるん」。妹背たかしさんの詩「夢と現(うつつ)と記憶のなかで」。松元三千男さんの詩「もちつき」。
桐木平さんの作品は小さな息子に初めてゼリーを食べさせた時の息子の表情の描写が生き生きとしています。妹背さんは手術を終えて、麻酔がまだ覚めないうちに病室へ戻されるその道の途中で地下道のにおいを感じるところに不安と安堵を感じます。また、松元さんの作品は脳内出血(おそらくですが)の病の後、母親ともちつきができた時の喜びが伝わります。どの方の作品も細やかな描写が多く、地に足が着いた作品になっています。

「詩創 第7号」

「詩創 第7号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

茂山忠茂さんの詩はいつ読んでも、南国の土の匂いがします。
その土地で長いこと生活していなければ出てこない言葉であふれています。
だれも真似できない形を見ることができる。
こういう詩をもっと読みたいです。
詩「ふるさと」を一部引用します。
「乳房の形をした/パパイヤの実が/シルエットになり/榕樹(ガジュマル)の気根が/かすかにゆれる/黄昏。/今しがた/ハブが通り過ぎた/畑の小径から/藁草履をはいた/母が/ヤドカリのように/籠に/重いさつまいもを背負い/腰をくの字に曲げ/家へ運んでゆく。/家族六人の食糧だ。」

プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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