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「if 21号」

「if 21号」(大澤 都個人誌)

6節に区切られた詩「神隠し」。はじめこの作品を読んだときは一瞬煙に巻かれた気がしました。意味が通じているようで、なのに読むことを拒否されているような。でも伝わるものがある、不思議な作品です。シュールレアリスムともまた違う感触です。童話によく似たストーリーのところでほっと一息つきました。大澤さんは夢のことを書くこともありますが、これは夢とも違うような気がします。


几帳面を投げ捨てて干した服は
冷えでいっそう頑なになる
おもしろ半分に村のこどもが部屋へ忍びこむ
うぉんうぉん
この世の温度をさらに冷たくするように
追いかける
           (「神隠し」抜粋)

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プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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