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「たまたま 第22号」(発行/たまたま本舗)

丸山緑子さんの詩「石のゆくえ」。

血液を採りますから
看護師に呼ばれ
細いガラス管三本分が太い注射器に吸われていく
ふっとどこかにつれ去られる気分 (抜粋)


この感覚わかります。わたしは採るほうですが、時々、血液の入ったスピッツを見て、ついさっきまでその人の体内を流れていたものが外界に物としてあるのだとふと不思議に思うことがあります。美容院で床に散らばったカットされた自分の髪を見た時にも同じ感じを受けます、が、血液のほうがインパクト強いです。

小網恵子さんのエッセイ「母が亡くなって」。夏に亡くなった母のいくつかの思い出が書かれています。介護の日々が終わり、いなくなった母親の存在を改めて確認する、それは自分の存在を一番知ってくれていた人を喪失したことへの確認でもあるのだと思いました。
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プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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