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●おしらせ


HP「空想曲率」を引っ越ししました。→ここ
デザインも多少変えてます。
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「ひょうたん 48号(発行所/ひょうたん倶楽部)

君野隆久さんの「七月」。

七月がいちばんさびしい 

という一行目から始まるこの作品の「七月」は、
「本当の夏」でない夏にあるのだろう、と思いました。
置き去りにされた七月
偽物の七月
そんな七月の嘆きを感じました。

「GATE21 16号」(発行/塚本敏雄)

生駒正朗さんの「約束」。
約束って親しくなるとだんだん曖昧になってくると思います。いつもの場所で、とか、○時ごろに家に行くよ、とか。
きっちりした約束にくたびれて約束から解放されたいという気持ち、なんだかとてもよくわかります。

渋谷あたりで夕方頃からやってます
というラジオ番組のコマーシャルに
体が反応したのもそういうわけで
では、明日十時きっかりに
と言うのが嫌になってしまった 
(抜粋)

「榛名団 秋号(4号)」(編集発行者 富沢智)

くぼたこうじさんの詩「梅雨時の溜め息」は切実な状況をユーモアを交えて描いています。社長のつらさってこういうものなのだろうなあと、違う立場を少し経験したような気分になりました。

きょうも雨だ
でも
社員の給料や銀行返済の金のながれは
止まってくれない
 (抜粋)

「詩創 第30号」(編集/宇宿一成 発行/茂山忠茂)

大きな天災を経験し、わたしたちはいかに日ごろの生活がもろい物の上に成り立っていたかを知り、恐れ、そしてしだいに忘れていきます。
宇宿一成さんの詩「予感」は、これまでのこと、そしてこれから起こるかもしれない恐怖の予感の狭間で立ちすくんでいると感じました。

この時ふいに
あなたが失われたら、
と想像する

一人の夜
あなたも
私が失われた朝を
想像していたのだろうか
 (抜粋)

プロフィール

name:
山村由紀
自己紹介:
●主な出版物
詩のアンソロジー『豊潤な孤独』
 (2008.01/草原詩社)
詩集『風を刈る人』
 (2006.06/空とぶキリン社)
詩集『記憶の鳥』
 (2001.07/空とぶキリン社)
●主な活動
個人詩誌「kanpinue」発行
詩誌「風箋」同人
同人誌「Lyric Jungle」編集委員
(詳しくはHPを見てください)
●記事にコメント欄がありません。
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送っていただけるとありがたいです。↓
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